長寿を祝う黄色のちゃんちゃんこ

傘寿祝い、米寿祝いの席には、他の長寿祝い同様に「ちゃんちゃんこ」を着てお祝いをする習わしがございます。お祝いのカラーは還暦の赤、古希・喜寿・卒寿の紫、そして傘寿・米寿の「黄色」（金茶色）。米寿の「米」を解くと八十八となることから「米寿」と呼ばれる所以です。お米の稲穂を見立てた黄金色のちゃんちゃんこを纏っていただきお祝いを迎えましょう。

黄色（金茶色）は、瑞穂の国より

米寿の由来は前述の通り「八十八」から「米」の寿と書いて「米寿」といわれています。お米は神仏へのお供え、お祭りや結婚式にて使用されたり、お酒となってお神酒やお清め、お祓いにまでにも使われます。江戸時代には年貢として納めるなど、米は日本人の生活の根幹にある特別な穀物です。

「古事記」「日本書紀」の中に「豊葦原千五百秋水穂国」（とよあしはらのちいおあきのみずほのくに）という言葉があるようで、これは瑞々しい稲穂が永遠に実る国という、日本の美称としても使われるそうです。そして古来より「八」は、「末広がり」の縁起の良い数字。その縁起を担ぎ、実りある稲穂の黄金色から、米寿祝いの色を黄色（金茶色）になったといわれています。